なぜキャンプ場のマナーが別に必要なのか
集合住宅の壁は音を防いでくれますが、テントの生地は音も光もほとんど防げません。隣のサイトまでの距離も数歩しかないことが多いものです。だから家では何でもない話し声、音楽、車のドアを閉める音、ランタンの明かりが、キャンプ場では隣の人の眠りを妨げる騒音になります。マナーというと大げさに聞こえますが、要は「自分のサイトの音と光とにおいを境界の外に出さない」という一文です。ほとんどのもめごとは悪意より知らなかったことから起きるので、次の内容を知っておくだけでお互い気持ちよく夜を過ごせます。
音
キャンプ場ごとに静かにする時間や消灯時間が決まっていて、基準は場所によって違うので、予約時と到着時に案内を確かめます。決められた時間の前でも、日が暮れたら声を落とし、スピーカーで音楽を流すのは避けます。夜の笑い声や酒の席の会話は思った以上に遠くまで届きます。遅く着くときや早く出るときは車のドアを静かに閉め、ペグを打ったり抜いたりするハンマーの音や荷物を積む音で隣の人を起こさないよう、手順を先に決めておきます。発電機のように音の大きい道具は、使ってよいかどうかから確かめましょう。
光と煙
夜が更けたら、サイトを照らしていたランタンを暗くし、明かりが隣のテントを正面から照らさないよう向きを変えます。明るい照明が一晩中ついていると、テントの中が昼のように明るくなって眠りにくくなります。遅れて着いて車を止めるときは、ヘッドライトが他のテントを照らさないよう注意します。肉を焼く煙や薪の煙は風に乗って隣のサイトへ流れやすいので、風向きを見て焚き火台の位置を決めます。生乾きの薪は煙が多く出るので、よく乾いた薪を使うのも思いやりです。
境界と通路
キャンプ場では、道に見えても他人のサイトであることがよくあります。近道だからと他人のサイトを横切ってはいけません。暗いときは特に、張り綱につまずいて転んだり、他人のテントを壊したりしかねません。自分の道具と張り綱が割り当てられた区画からはみ出さないように設営し、共用の通路に荷物や車を置かないようにします。子どもには、他のサイトに入って遊んだりテントのあいだを走り回ったりしないよう前もって話しておきます。自転車やキックボードはキャンプ場の決まりが許す場所でだけ乗らせ、夜は反射材や小さなライトを付けると安全です。
火は最後まで責任を持つ
多くのキャンプ場が地面で直接火をおこすことを禁じ、焚き火台の使用だけを認めています。焚き火台の下には熱を防ぐシートを敷いて芝生や地面が焦げないようにし、火の粉が飛ぶ風の強い日は火を小さく保つか、焚き火をしません。火をつけたまま席を外したり眠ったりしないでください。消すときは水をかけ、灰をかき混ぜてまた水をかけることを繰り返し、手を近づけても熱を感じなくなるまで冷まします。残った炭と灰はキャンプ場の指定場所にだけ捨てます。森林に近い場所は時期によって火気の使用が制限されることがあるので、公式の案内を確かめてください。
ペットと一緒なら
ペットの同伴は、キャンプ場ごとに可否も条件も違います。同伴できる所でもリードを付け、ふんはすぐに片付け、他の人や他の犬に近づかないようにします。慣れない環境では、普段ほえない犬も夜の物音に反応してほえることがあるので、寝床を慣れた毛布で整え、サイトに一匹で残さないようにします。夏の日中の日差しや冬の夜の寒さは、人より先にペットに影響するので、日陰と水、暖かい寝床をあわせて用意します。人の食べ物、特に味付けした肉や骨は与えません。
共用施設と帰るとき
炊事場では食べかすをこして捨て、油は拭き取ってから洗い物をします。トイレやシャワーは次の人のことを考えて使い、共用の電源や水を独り占めしません。生きている枝を折ったり、木にくぎを打ったりロープを結んだりせず、野生動物に餌を与えません。帰る前には次の項目を確認します。
- 火種と灰が完全に冷めたか
- ごみや細いひも、ペグが残っていないか
- 芝生や地面に油や食べ物がこぼれていないか
- 借りた道具や共用の物を元の場所に戻したか
- チェックアウトの時間を守ったか
もめごとが起きたときと注意
隣のサイトの音や明かりがずっと気になるなら、気持ちがこじれる前に一度丁寧に伝え、それでも解決しない、または相手が酔っているなら、直接言い争わずに管理者に知らせるほうが安全です。キャンプ場の決まりは利用者の安全と隣人の休息のためにあるので、決まりがこの記事と違うときはそのキャンプ場の決まりに従います。火の粉が隣のテントに飛んだり、火が広がりそうな気配があったりしたら、一人で消そうとするより周りに知らせ、管理者と救急番号に通報することが先です。
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